教育方針

峯岡幼稚園は新制度に基づく「認定こども園」です

平成27年度より、子ども・子育て支援新制度が始まり、「幼保連携型認定こども園」として1歳~5歳までの就学前のお子さんが育つ幼稚園として新たなスタートを切りました。認定こども園をひとことで言うと、保護者様が働いているとか働いていないとか、お子さんに障がいがあるとかないとかにかかわらず、全ての子どもの育ちを保障する施設です。
3歳から5歳児は従来通り、クラス単位での教育活動を行います。(8:30~14:00)
その前後の早朝7:30からと夕方18:30までは保護者様の働き方やご都合によりお子様を預かることができます。
平成27年3月に完成した保育棟は調理室をはじめ、1、2歳児の保育室、更に3歳から5歳児を長時間預かることのできる専用の保育室があり、お子様の利用時間に合わせて過ごせる環境で教育・保育活動を行っています。

教育目標

「遊び」の中で「学び」が培われます

こどもは遊ぶ中で、様々なことを学んでいきます。こどもの「やってみたい」という意欲、「こうしたらどう」という折り合いをつける力に寄り添い、保育者集団としてこどもの育ちを保障したいと思っています。

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「できる」(逆上がりができるようになった、自分の名前が書けるようになった)とは結果であって、その過程にこどもの育ちがあると信じています。さくらの舞い散る花びらを「きれい」と共に思える共感の気持ち、「もう一回」とチャレンジし続ける気持ち、「みんなで力を合わせて」という協力する気持ち、「君はこんな気持ちだったんだね。」と自分とは違う考えに出会い、自分の気持ちを表現すること。「先生は僕のことわかってくれている。自分は自分でいいんだ。」という自己肯定感、、、。
こどもの育ちを見守る中で、私たち保育者も日々学び成長していきます。毎日、ふり返り、こどもの理解とそれに合わせた保育者の援助のあるべき姿を模索しています。それが、保育の質の向上につながると信じています。
さらに、保護者様と手を取り合って大人も成長できるようなしくみやしかけも用意しています。お母様方を中心にしたゆりかご会は峯岡幼稚園の教育・保育活動にボランティアとしてかかわったり、バザーやプラネタリウム等の企画で子どもたちを楽しませてくれています。お父様方のおやじの会ではピザ窯でピザを焼いたり、ハロウィンで迷路を作ったりと週末の家族プログラムを充実させてくれています。

スタンダード(ふつうの幼稚園)でありたい

毎日、通ってきて、どの子にとっても「嬉しいな、楽しいな。」と思える幼稚園でありたいと思っています。特定の何かに偏ることなく、バランスを保ち、いろいろな体験ができるよう保育を創っていきます。自分が好きなことをする時間(お団子をつくったり、虫を見つけたり、夢中になって遊ぶこと)も大切。また、みんながする活動、みんなでする活動(幼稚園という集団生活の場で様々な体験をしながら、気持ちや力を合わせていき、その中でのやりとりを通して健全な心と身体が育まれること)も大事だと思っています。

アットホーム(家庭的な幼稚園)でありたい

初めての集団生活に不安をもつ子どもたち。「うちの子、幼稚園で大丈夫かしら?」「先生の言うこと聞けるかしら?」とお母さんの方が不安でいっぱいのようですね。幼稚園は小学校の小さい版ではなく家庭の大きい版になりたいと思っています。お母さんにはわがままが言えますね、お母さんにだっこされると安心できます。

幼稚園でも最初は不安で泣いてしまうこともありますが、保育者に抱きしめられたり、お話を聞いてもらったり、園で好きな人、好きなものや好きなことを見つけることで不安が安心に変わり、少しずつその子らしさが表現できるようになるのです。人生初めての学校は、「みんなが知り合っている」という、家庭の延長線上にあるという環境の方が温かい気がするのです。

共に育つ幼稚園でありたい

幼稚園の存在価値は何でしょう。もちろん子どもが育つ場所であるということですが、同時に私たち保育者も園に子どもを通わせる保護者様も一緒に子育てをしながら、響き合い、共に育ちあう幼稚園でありたいと思っています。今までの育ちを受け容れながら、園生活を通して、今、目の前にいる子をどう育てていくのか。一緒に悩み、考え、常に進化し続ける幼稚園でありたいと思っています。そして保護者様と泣き笑いを共有したいと思っているのです。

幼稚園は子どもが育つ場所ですが、その周りの大人(保護者様・保育者)が育つ場所でもあるといつも話しています。子どもが幸せに健やかに育つためには、お父さん・お母さんをはじめ、幼稚園に子どもを送り出す家族一人ひとりの幸せ感が子どもの安定した育ちを保障するのだと実感しています。
これからも峯岡幼稚園は「家族が幸せになる幼稚園」を目指して運営していければと思っています。

一緒に子育てしましょう

幼稚園は初めてお子さんが集団生活を味わい、成長する場です。同時にお子さんを取り巻く様々な人の中で人が育つところでもあるのです。

子どもたち同士はもちろん、おとうさん・おかあさん、私たち教職員を始め、小学生や中学生との交流、地域の人々との交流を通じてたくさんの遊びと学びがあります。

スマートな子育てよりもあっちにぶつかりこっちにぶつかりながら、一つひとつ乗り越えていくことが、「生きる力」に繋がるのではないでしょうか。私たちは大切なお子さんの健やかな成長を幼稚園とご家庭で一緒に見守りたいと思っています。

園長 西山 俊太郎