今から30年ほど前、娘の通う峯小学校の担任から「是非、交流をしましょう」と始まった峯小学校との交流活動。年間を通じて、小学校に行き、秋あそびを一緒にしたり、学校たんけんや給食体験など子どもたちが小学校生活に憧れを抱けるような体験を重ねてきました。また、5年生が保育ボランティアとして来園し、小学生が考えて来たプログラムを園児たちの前で発表したり遊びを教えてもらったりと子ども同士の交流が深められてきました。
子ども同士の交流は活発に行われてきましたが、先生同士の交流はオープンスクールや運動会などの行事に参加する程度で『顔の見える関係』にはなりましたが『心の見える関係』までには至りませんでした。そこで、峯小学校の石渡校長先生と相談して「小学校と幼稚園、箱が違うだけで子どもの育ちはつながってる。お互いの立場を尊重しながら遊びと学びの勉強会を開きましょう!」と夏休み中の2日間、合同で勉強会を開くことにしました。
7月末は午前中、20数人の小学校の先生方が峯岡幼稚園を訪れ、夏休み中のたんぽぽくらぶ、さくら組に数名ずつ入り、各クラスでの子どもの姿、保育者の声かけやかかわりを見ながら先生方も保育に携わってくれました。午後からは保育園の先生方も交えて子どもたちが『夢中になっている場面』をテーマに小グループに分かれ各施設の子どもたちの姿の伝え合いを行いました。
園では一番上のお兄さん・お姉さん(年長児)の育ってきたところが小学校にうまく引き継げていないのは私たちが伝えきれていなかった部分であるという反省も含め、「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿(文科省)」のリアル版として、8月末には年長の3人のクラス担任が保育現場での実践を峯小学校の図書室で事例発表しました。
いただいたコメントには、◎「遊び」から広がり、「学び」に変化する場面を見て、改めて「遊び→学び」になる面白さや重要性に気づくことができました。◎ラーメン屋さんがすごかったです。廃材コーナーから自由に材料を持ってこられることや、紙芝居で屋台のイメージを持っていたことが子どものやりたい気持ちを引きだせたのだと思います。(中略)小学校でも、ここはこうする、と決めつけずに、「どうしたい?そのためには何が必要かな?」と子どもの思いを聞いて、相談しながら進めていきたいと思います。◎低学年の生活科につながる見方・考え方や3年生以降の総合的な学習の探究のきっかけになるような「やりたい!」「どうして?」という思いを大切にする活動をしていくスタイルを入学の前に身につけている子どもがたくさんいるんだな、と改めて理解することができました。(中略)どの学年でも「0」スタートではなく、今まで身につけてきたことを発揮できるようにこちらもかかわりたいと思いました。等々・・・
子どもの思いに丁寧に耳を傾け、そこから遊びが広がるように環境をつくり、ファシリテーター(伴走者)として寄り添いながら、子どもの思いの実現に寄与する峯岡幼稚園の教育・保育活動の一端を紹介することで、私たちも小学校での生活科や総合の時間との親和性を改めて感じることができました。今後も継続してお互いの立場を尊重した学び合いの機会を持ち、子どもの育ちをつないでいければと思う2025年の夏となりました。


















