社会の変化に合わせて柔軟に~人生を豊かに~

認定こども園に移行して10年、幼稚園のいいところを残しつつ保護者様、ご家族のご理解とご協力をいただきながら運営して参りました。園にとっては1,2歳児の育ちとその保護者様の思いに間近でかかわれたこと、また、保護者様が仕事と子育てのバランスを取りながらゆりかご会役員を中心に園の運営に力を注いでくださっていることは「一緒に子育てしましょう」という園の理念が根づいているんだなと改めて感謝しています。

この10年間で共働きの世帯が増え、学校や園で保護者様と協働するPTA活動等の担い手不足が深刻になっています。幸い、ゆりかご会役員さんは立候補が中心で運営していますが、同じ保護者という立場での負担感の差違をどう埋めていくのかが課題となっています。ボランティアを募集してもなかなか集まらないという現状があり、すぐには解決はしない課題だとは思いますが①当事者意識を持つ、②行事やイベントの見直しという2点が課題解決のヒントになればと考えています。

①当事者意識を持つ:一人ひとりの意識を一つにしていくことは難しいです。価値観、ご家族の状況、興味・関心・意欲、、、。今回のバザーでは上のお子さんが入園してから10年近く経って初めて焼きそばを焼いてくれた頼もしいお父さんがいました。畑を耕し種を播くと水を遣る人が現れる。雑草を抜く人がいる。収穫する人がいる、調理して食卓に並べる人がいる。こうした流れの中で園に携わるお手伝いの裾野が広がるといいなと。

②行事やイベントの見直し:学校や園って「ずっとやってきたから」と社会の変化に対応できず、『伝統』という言葉にすり替えて自らを苦しくしてしまう傾向があります。今いる人たちが無理なくある程度平等に、参画できるしくみやあり方を探っていけたらと。足し算は得意ですが引き算は苦手というのが学校現場です。ゼロベースで考える、しくみも含めて今までやってきたからという前例踏襲にとらわれない思い切った決断も必要になってきているかもしれません。

下の写真は、峰岡町二丁目の6月の子ども神輿・山車の出発式の写真です。140名を超える子どもたちにTシャツを配り、お揃いの服装でお神輿や山車の渡御をしました。ボク自身はこのまちに育てられ、多くの人に支えられて今幼稚園をさせていただいているという感謝の気持ちがあります。同時に子どもたちにはこのまちに住む誇りを持ってもらいたいと。担い手の中心は、おやじの会のOBの皆さんです。携わる分だけ、自分に返ってきて人生が豊かになる、その親の姿を見て子どもが育ち、やがて地域・社会の担い手になっていく。そんな息の長い取り組みなのですが、子どもの主体性が育つには大人のモデルが必要なのかもしれません。