初めての赤ちゃんと過ごすこと

今年度4月から月に1回、峯岡幼稚園を会場として保土ケ谷区の赤ちゃん教室が開催されています。6月26日には講師も担当しました。第1子の0歳の赤ちゃんがホールに何人もいる光景!9年前認定こども園に移行し幼稚園での生活に1歳児2歳児が仲間入りしたときの新鮮な驚きとわくわく感が蘇ってきました。私自身の初めての子育ても思い起こされ、そうだ、赤ちゃん日記があった、と押し入れをごそごそ探し、30年ぶりに読み返しました。

出産日「どんな風に成長していくのかとても楽しみ」とのんびり口調から綴られていますが、とたんにあたふたが始まる日々に自分のことながら共感、同情することばかり。

0ヶ月「顔をクシャクシャにして真っ赤になり本当に大きな声で泣く」「眠ったと思ったらあくびをしたりしゃっくりをしたり」「寝ているときに口もとが緩んで舌が少し出た顔があっかんべーをしているよう」な我が子のよく泣きわめく・眠る、おっぱいを飲む・飲まない、めやにがでる等「ペースにふりまわされているうちにもう1ヶ月たってしまった」

それ以降も、咳込みが続いた時には「咳込んでもどす」「明け方ひどい」「医者には鼻水やよだれがつまるだけで咳き込むことはよくある、熱もなく機嫌良いなら心配ない、と言われたが心配」と、咳の様子ばかり10日間書き続けたり。
「初めて寝返りした!」「ハイハイし始めた」「ママと言った」「白い歯が出始めている」「ひょいと立ち上がる」「よっこらよっこら歩く」と初めての~に喜んだり。
「目が合うとキャキャ笑う」「鼻の下をのばして泣く」表情の豊かさを書き留めたり。

10ヶ月頃には我が身をふり返り「子はますます元気で日々成長。パパも外で仕事。なのにママはいつも変わらず家で家事育児」と母の葛藤も。

初めての赤ちゃんのその仕草・表情・声、寝る・寝ない、泣く・笑う、熱や咳、家族で外出、母が泣きたくなる・かわいいと思う、等とりとめない日常を1年間1日も欠かさず書き続けました。
日記は、赤ちゃんの成長の記録ではありますが、書くことで、初めて赤ちゃんと24時間向き合う自分を無意識に平静に保つものでもあり、子育てをがんばれたのだと思います。この子の赤ちゃん時代はその時だけ。でも母の思いは日記を読み返す度にそういえばこの時はこんなかわいかった。大変だった。辛かった。いつでもその時の自分が心も身体もまるごと向き合っていた情景を思い出します。だからこそ、母は何歳になってもずっと母であり、我が子は何歳になっても子であり「お母さん」と呼んでくれる親子関係が続いていくようにも思います。

あるがままの毎日を喜び、悩み、愛しみ、ひたむきに生きること、親子共に急がずゆっくり、少しづつ大きくなると思うことを大事にすること、それがこれからの子育てにこんなこともあるんだ、面白い、悲しい、あれ?びっくり、を自分なりに納得して一緒に育っていく根っこになればすてきなことですね。