オープンスクールに向けて、保育室という空間がそれぞれの『クラス色』に染まってきています(後述実況中継参照)。遊びの様子を見てみると、先生と一緒にミニカーやお人形に親しみながら友だちを意識しイメージを共有しはじめたさくらさん。すみれさんはこびとや踏切、まちづくりに夢中になり、やりとりを通してイメージを膨らませ思いを形にと試行錯誤しています。年中さんはお店やおうちなど自分たちの居場所を相談しながらつくっています。自分たちの基地って大事ですね。年長になると、より細かなブロック(LaQ:ラキュー)を使い、虎の巻を見ながらお手本通りにパフェやケーキを組み上げる子もいます。
遊びは広がり、段ボールでカフェ?をつくりお客さんを呼んで振る舞っています。そのカフェにはトイレもあり、なぜかシャワー付きのお風呂もあります。別のクラスではホールからつながる塔状遊具にラーメン屋を開業しています。看板やメニュー表をはじめ、毛糸を切った麺がトレーに並べられ、ゆで釜、スープ、具材が整然と並べられています。年長になると普段の生活で体験したことを表現する力に驚かされます。
子どもの活動は大きく分けると「好きな遊びをする」、「みんながする」、「みんなでする」の3つがあります。『クラス色』は個人と集団の相互作用で生まれます。それぞれが「好きな遊び」をすることで、そこに居合わせた友だちと「みんなでする」ことにより生まれる協力体制。「看板があるとお客さんが来るんじゃない」、「トイレがあるといいね」とやりとりしながら理想のお店屋さんができてきます。もちろんうまくいかないこともある、思いをすりあわせ折り合いをつけながら「みんなで」取り組む様子が見られます。
かつての幼稚園は「みんながする」の比重が高かったように思います。『作品展』といっていた頃、職員が手間暇をかけて、飾りつけをしていました。見栄えを重視していたのかも知れません。「みんなが」個別にできる範囲で行う。その子なりの表現を認めて、多様性の中でかけがえのない作品として飾るというスタイルに変わってきています。
クラスや学年を通して「みんながする」は大切な活動ですが、3つの活動のバランスを『個別最適』というキーワードの元に組み直しています。幼児期には自分の好きなことに夢中になる過程で「やってみたい」「もっともっと」「どうしたらいいのか」という自分で考え、工夫しながらやり遂げる一人ひとりの姿があります。一人ひとりの持ち味があってそれぞれ体験するものは違うけれどそれが集まり社会が形成されていきます。その子らしさが、クラス(社会)の中で変容していく過程に理解を深め、援助する保育者の姿があります。オープンスクールでは子どもの1年間の成長を様々な作品群を通じてそれぞれのクラス色、その世界を回遊していただけたらと思います。


















